Buon giorno!
店長の森です。
先日SNSでも投稿しましたが、ガンベロ・ロッソのトレ・ビッキエーリ受賞セミナーに参加してきました!
・・・と、いきなり言われてもなんのこっちゃ?という方も多いと思いますので、軽く解説を。
まずガンベロロッソとは何ぞや?!
簡単に言えば日本でも有名な「ミシュラン・ガイド」のイタリア版みたいなものです!
イタリア全土から選りすぐられたレストランやワインが評価され、それは世界中のイタリアン業界の指標となります。
直訳すると赤いエビという意味で、トレードマークにもなっています。
ガンベロ・ロッソにはレストランを評価する「リストランテ・ディ・イタリア(Ristoranti d’italia)」というガイドブックもありますが、ワイン業界の我々が言うガンベロ・ロッソといえばこちら!
ヴィーニ・イタリア(Vini d’Italia)
左奥が原語のヴィーニ・イタリア。
その隣が2014年の日本語版で、右手前が2020年の日本語版です。
(写真だと分かりにくいですが、2020年は倍くらいに分厚くなっております)
ミシュランでは星の数で評価していますが、このヴィーニ・イタリアではグラスの数で評価が決まります。
ワイングラス3つ ⇒ トレ・ビッキエーリ(3 Bicchieri)
その年の評価において最高の評価です。
トレ・ビッキエーリを獲得する事はワイナリーにとっての栄誉であり、全世界において注目されるワインとなります。
ワイングラス2つ ⇒ ドゥエ・ビッキエーリ(2 Bicchieri)
トレ・ビッキエーリの次に評価の高い良質なワインとして選ばれた賞です。
ワイングラス1つ ⇒ ウン・ビッキエーリ(1 Bicchieri)
そのワインのカテゴリーにおいて平均よりやや上であると評価されたワインです。
グラス無しがこの本においては最低評価となりますが、そもそも40,000本を超えるワインの中から選ばれているので、掲載されただけでも素晴らしい栄誉と言えるでしょうね~。
40,000本って。。
イタリアに限った話ではないでしょうが、評価する方も大変です。
さて、前置きが長くなりました。
今回私が参加してきたのは2021年度版でトレ・ビッキエーリを受賞したワインの中から、10種類がピックアップされた試飲セミナー。
本来であれば本が出版される10月にもっと大規模な受賞試飲会が行われるのですが、昨年はコロナの影響で中止されたのでその縮小版といった所でしょうか。
これは厳選された選ばれし者しか参加できないんですよヌフフ。。。(厳正な抽選)
何人の応募かは分かりませんが、30名に満たない中に選ばれたのでかなりラッキーだったんじゃないかと思います。
会場はリッツカールトン東京。
ヴィーニ・イタリア編集長であるマルコ氏の話や、ピックアップされた10ワイナリーの紹介ビデオを見ながら試飲するスタイル。
セミナー時間が1時間半なのに解説ビデオが1時間半ある(!?)ということで、ほぼ同時通訳をしながらの突貫セミナーとなりました(笑)
通訳・解説者は業界屈指のワインジャーナリスト、宮嶋勲さん。
ビデオのストップ&ゴーを繰り返しながら、忙しくも楽しく分かりやすく解説してくれました。
こんな芸当が出来るのは宮嶋さんくらいではないでしょうか。
(いやマジですごいんです。YouTubeでも宮嶋さんの動画が上がってたりしますので、ご興味ある方はぜひ)
10種のワインを駆け足で試飲してきましたが、やはりこういう試飲会があるとワインに対する思い入れと言いますか、改めて皆さんにイタリアワインの魅力や面白さを伝えていきたいとガンバルチカラが沸き上がりますね。
普段は楽しく美味しく飲めれば良いと思っているイタリアワインですが、たまにはグラスにじっと向き合いながら飲むのも本当に面白いし勉強になります。
中にはまだ日本に輸入されていないワインもありましたが、カーリチェでもお馴染みワインもいくつかありました!
右から
ローマ ロッソ エディツィオーネ リミタータ / ポッジョ レ ヴォルピ(ラツィオ)
トゥリガー / アルジオラス(サルデーニャ)
ボルゲリ ロッソ SP / グラッタマッコ(トスカーナ)
受賞ワインを全て揃えるのは難しいですが、いくつかピックアップしてカーリチェでも試飲会やってみたいなー。
ちょっと企画を温めてみます🍷
来月発売される「ワイン王国」という雑誌で、40種類程に厳選したトレ・ビッキエーリ受賞ワインを特集するらしいので、ご興味ある方はぜひチェックして下さいね!
2020年のヴィーニ・イタリアは事務所にあるので、ちょっと見てみたいという方はお気軽にスタッフまでどうぞ。
それではまた。