目次
イタリア料理では欠かせないトマト缶、どちらを選ぶべき?
イタリア料理を想像して真っ先に浮かぶのは、真っ赤で美味しいそうなトマトソースのパスタ!
まさにイタリアでも定番の家庭料理で、マンマの味です!
それは日本で言うところのおふくろの味。
ここで欠かせないのが「トマト缶」です。
いざトマトソースを作ろうとスーパーに行った際、「ホール」と「カット」と2種類あってトマト缶選びに悩まれた事ってありませんか?
日本とイタリア、複数のイタリアンレストランで働いた経験ある私は迷いません!
私のおすすめは、ずばり「ホールトマト」一択です!
何故ホールトマトなのか?
まずはトマト缶とはどういうものか説明をしていきます。
そもそも「トマト缶」とはどういうもの?
今どきはどこのスーパーでも見かける「トマト缶」ですが、そもそもこれって一体なんでしょうか?
答え=「収穫した生のトマトを一度加熱して水煮にした缶詰」のこと。
トマトソースの材料として定番商品で、日持ちを目的とし、さらに煮込む事でトマトの甘味が増してます。
それでは同じトマト缶でも「ホール」と「カット」、この二つの違いをご説明します。
ホールトマト缶の特徴
ホールトマトに主に使われているのは、イタリアを代表するトマトである円筒形の「サンマルツァーノ種」です。味が濃く、果肉が肉厚なのが特徴で、加熱することで旨みが引き出され、甘みが強いトマトです。
形のままの水煮なので中には種もあり、一緒に煮込むことで種の酸味が旨みを際立たせます。
トマトソースやミートソースなどの煮込み料理におすすめです。
基本は潰して使用します。
手でつぶしながら鍋に入れると果汁・果肉・種への火の入り具合が均等になり、旨みが引き出しやすくなります。
カットトマト缶の特徴
カットトマトもトマトの水煮という点では基本的にホールトマトと同じですが、大きく違う点が2つあります。
・ダイスカット(角切り)されていること。
・トマトの種類が違う(サンマルツァーノ種ではない)こと。
※サンマルツァーノ種の「カットトマト」もメーカーによってはありますが、あまり見かけません。
角切りになっているので、ホールトマトと違って潰す手間がありません!
種がある程度取り除かれているので、その分果肉がたっぶり。
軽く火をいれてフレッシュなトマト感を生かした料理に向いています。
イタリア料理で言えば「ミネストローネ」など、さっと短時間で煮込む場合に最適です。
私が「ホールトマト」一択の理由
①サンマルツァーノ種は過熱する事によって、甘みが増して抜群に美味しくなる!
②包丁でカットすれば、サンマルツァーノ種の「カットトマト」になる!
③「カットトマト」を使いたければ、湯むきした生トマトをカットすれば良し!
④木べらで潰しながら煮込めば、煮崩れてトマトのサイズは気にならない。
⑤ミキサーまたはハンドブレンダー等攪拌すれば、※トマトピューレとしても使える!
⑥レストランで働いていた時、「カットトマト」を使ったことない。
※トマトピューレとは
「ピューレ」「ピュレ」はフランス語。イタリア語では「パッサータ」で共に裏ごしした物を意味します。
つまり「トマトピューレ」は、トマトの水煮を裏ごしたもの。メーカーによって、商品パッケージ「濃縮」等の表記があり、更に煮詰めて濃縮した物のことです。
お手軽に美味しい!人気のトマトピューレ(パッサータ)
パッサータについての詳細記事はこちら
https://www.il-calice.jp/news/19168/
基本のトマトソースを作るには、絶対にサンマルツァーノ種。
トマトも様々な種類がありますが、適性を考えると間違いありません。
とにかく、肉厚で甘みが強く、単純にカットトマトより美味しい!
皆さんもサンマルツァーノ種の「ホールトマト」で、美味しいトマトソースを作ってみて下さい!
基本のトマトソースを使った人気のパスタ「アマトリチャーナ」