おうち時間でも楽しめる!イタリア料理コース構成の基本

9月17日はイタリア料理の日!
ご存知でしたか?「料理=クチーナ(cucina)」のゴロ合わせから来ています。
今日はイタリア料理の”コース”についてお話していきます。

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そもそもイタリア料理とは、と聞かれたら何と答えますか?パスタ、ピザ、アクアパッツァ・・・そのあたりでしょうか?
しかし、イタリア人はこう言います。

「イタリア料理は存在しない。」

あるのはトスカーナ料理、シチリア料理など各地方料理で、イタリア料理はその多様な料理の総称でしかありません。
現地のレストランのコースメニューではその土地の食材をふんだんに使用したお料理と、同じくその土地で造られたワインをともに、余すことなく味わえます。
新型コロナの影響もあり、現在は現地へ行くどころか国内のレストランも満足に楽しむのは難しいですが、コース構成さえ押さえてしまえばお家でも簡単にイタリア料理のフルコースが楽しめます。

 

<イタリア料理のコース構成>

1.アンティパスト(前菜)

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「食事の準備が出来るまでの間につまむもの」といった意味があります。
冷製と温製があり、肉・魚・野菜を使った軽い料理や、サラミなどの盛り合わせが出されることも多いです。

[代表例]
・バーニャカウダ
・白身魚のカルパッチョ
・カポナータ
・魚介のフリット
・アフェッタートミスト(生ハム・サラミ盛り合わせ)

オリーブやピクルスを盛り合わせるだけでも華やかなスタートに。

 

2.プリモピアット(第1番目の皿)

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スープ類、リゾット、パスタ料理が当てはまります。
日本人がイメージする「イタリア料理」の多くが該当し、イタリア料理コースメニューの大きな特徴の一つでもあります。
各地方に様々なプリモが存在しますが、どれもボリュームがあり、ここまでで満腹になってしまうことも少なくありません。

[代表例]
・スパゲッティ(アマトリチャーナ、ボロネーゼなど)
・リゾット(サフラン、パルマ風など)
・じゃがいものニョッキ
・ミネストローネ

 

3.セコンドピアット(第2番目の皿)

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肉、魚などの料理で、こちらがメインディッシュとなります。
ナポリやシチリアなど海沿いでは魚介料理、内陸では肉料理が多く、地方の特色がよく出ます。

[代表例]
・アクアパッツァ
・ミラノ風カツレツ
・ポルケッタ(ローストポーク)

 

4.ドルチェ(デザート)

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その土地の歴史や文化が深く関わる郷土菓子も、コースでは外せない楽しみのひとつです。
イタリアのドルチェは日本でも人気が高いですね。

[代表例]
・ティラミス
・パンナコッタ
・ジェラート
・グラニータ

 

※リストランテではアンティパストの前にストゥッツィキーノと呼ばれる、お通しのようなものが出ることもあります。
また、食前酒、食後酒、カフェなど飲み物がコースメニューに含まれていることも多いです。

[代表例]
食前酒
・アペロール
・カンパリ
・スパークリングワイン

食後酒
・リモンチェッロ
・デザートワイン
・グラッパ

グラッパ

サルパ オーロ

¥5,280 (税込)

“コース”と言うとハードルが高く感じますが、一品一品は馴染みのあるものばかり。
今はテイクアウトも充実していますので、上手く組み合わせることで簡単に豪華コースメニューが楽しめます。
お食事の進み具合に合わせてスパークリングワイン→白ワイン→赤ワインという風にワインを開けていけば、よりリストランテ風に。

贅沢な休日の過ごし方としていかがでしょうか。

 

(参考:長本和子/佐藤護,『いちばんやさしいイタリア料理』,成美堂出版,2008)

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