天気のいい日にぐびぐびっと飲みたくなるイタリアビール。
今回はイタリアのビール文化について触れつつ、その特徴と代表的なメーカーをご紹介。
さらにその中から、長い歴史と伝統を受け継ぐ「メナブレア」社についてお話しします。
イタリアのビール事情
ワインに比べてビールは歴史が浅く、消費量も増加傾向とはいえイギリスやドイツの1/3程度とまだまだ発展途上です。
しかし近年は若い世代を中心にピッツェリアやバールなどで良く飲まれるようになりました。
ピッツァとの相性の良さは、多くのイタリアビールメーカーも語っています。
また、イタリア人は”ひえひえ、あつあつ”のものを好みません。
ビールもきんきんに冷やして飲むということはあまりしないようです。
イタリアビールの特徴
淡色でクリアな味わいを持つピルスナースタイルが好まれており、爽やかな味わいとすっきりした喉ごしは日本人にとっても受け入れやすく、乾杯にもぴったりです!
代表的なイタリアビールメーカー
①モレッティ(Moretti)
後述のペローニと並んでイタリアビール業界を代表するメーカーの一つ。
日本では最も手に入りやすいのではないでしょうか。
苦みが少なくフルーティーな味わいが特徴です。
②ペローニ(Peroni)
2016年にアサヒビールホールディングスの傘下に入った、イタリアビールメーカー。
イタリア国内でのシェア率は常にモレッティとトップを争っています。
2017年では世界で最も消費されたイタリアビールとなりました。
③メッシーナ(Messina)
シチリアのメッシーナで1923年に創業したビールメーカー。
穀物の味をしっかりと感じられる味わいが魅力です。
④メナブレア(Menabrea)
1846年にピエモンテ州で創業した現存する最古のイタリアビールメーカー。
「伝統とモダンの融合」がメナブレア社の特徴です。
それではこの中から、④のメナブレア社について掘り下げていきましょう。
メナブレア社とは
1846年創業という長い歴史があり、先祖代々受け継いできた伝統のレシピに忠実にビールを醸造し続けています。
メナブレア社にとって最も重要な要素は3つ。
・先祖代々受け継いできた伝統のレシピに忠実に造る。
・この土地特有のビール文化を保護し継承する。
・最高品質の原材料を使用。
170年以上、原材料は水、大麦麦芽、ホップ、コーンの5つのみ使用しています。
それも大麦麦芽は、高級大麦を産するヴィトリー・ル・フランソワ(シャンパーニュ地方の中心地、マルヌ県)産。
ホップは「高貴なホップ」の産地として名高いドイツのバイエルン州ハラータウ産。
さらに、アルプスの氷河から流れる清らかな水、というようにとことんこだわった原材料です。
伝統的な職人技と近代的な技術によって醸造されたビールは、最低30日間カーヴ(地下にある空間)の中で熟成させてからリリースされます。
これにより柑橘の風味や複雑味が増すのです。
メナブレア社のビール紹介
①ビオンダ
柑橘のほろ苦さとフルーティでフローラルな甘い香りのバランスが良い。
オススメおつまみ:魚介や野菜の前菜、ピッツァ
②アンバー
まろやかなボディ、程良い苦み。焙煎したモルトの香り高くおだやかな味わい。トースト香が特徴。
オススメおつまみ:白身肉料理、米料理
③ストロング
リッチなボディ、程よい苦味を持つダブルモルトビール。モルトの力強い香りとホップの甘い香りの調和がすばらしい。
オススメおつまみ:サラミ、赤身肉のグリル、パスタ料理
キレのある爽やかなイタリアビールをぜひお楽しみください!