美味しいのに知られていないのはなぜ?「ルガーナ」の魅力を解説

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「ルガーナ」といワインを知っていますか?

1980年頃までは特に目立たない農夫的なワインでしたが、90年以降の品質向上が目覚ましく、今、世界中でブームになっているワインが「ルガーナ」です。今回は美味しいのに知られていない「ルガーナ」の魅力を解説します。


ルガーナってどんなワイン?

<産地>
イタリア最大の湖「ガルダ湖」。西側はロンバルディア州のブレーシア県、
東側はヴェネト州ヴェローナ県にまたがっており、
ガルダ湖の南側に「ルガーナ」の産地が広がります。

(2018年にガルダ湖を訪問した時の写真) いや〜湖畔の美しい街並み!行きたくなりますね!

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<ブドウ品種>
Turbiana トゥルビアーナ
酸とミネラルが強く、余韻の長いワインができる。

【美味しいのに知られていないのはなぜ?】

その秘密は一流の観光地「ガルダ湖」にあります。夏のバカンスになるとドイツ人観光客で賑わいます。(そのため、地元民は商売をするためにドイツ語が必須であったとか。)

ドイツ人はワインをよく飲むことで知られています。バカンス中はもちろん、帰りは車のトランクに一年分の「ルガーナ」を買って帰っていたというから驚きです。ルガーナがソアーヴェやフラスカティなどのイタリアワインと比べて知られていないのは、

「ドイツ人観光客による大量消費に支えられており、輸出する必要がなかったから」です。

近年では生産量も増え続け、こうして日本でも紹介できるようになりました。


【ルガーナおすすめワイナリー】

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【Tenuta Roveglia テヌータ・ロヴェーリア】

テヌータ・ロヴェーリアは、ヴェネト州との境界近くのロンバルディア側に位置します。ここで、このエリアで最後に残された14世紀のロンバルディア様式の建造物を中心に90haのブドウ畑を所有します。5世紀前の記述ではこの敷地内でのワイン造りについて触れられており、1980年代、現在のオーナーフェデリコ・ツヴァイフェルがこの地に移り住み、本格的なルガーナ造りを開始します。テヌータ・ロヴェーリアは現在3代目に引き継がれ、当初から醸造長及びディレクターに就任しているパオロ・ファビアーニをパートナーに、地元ルガーナDOCのリーダー格とし、ルガーナの普及と向上に大きく貢献しています。

(引用:https://www.biancorosso.co.jp/collections/tenuta-roveglia


1:Lugana “Limune” ルガーナ・リムネ

テヌータ・ロヴェーリアのエントリーワイン

<特徴>
・ルガーナの最大の特徴である酸とミネラル、余韻の長さが楽しめる
・「ステンレスタンク」のみ使用して醸造
・地味に嬉しい「スクリューキャップ」
 (最近ではイタリアワインも増えてきました)
・樹齢20年〜35年のブドウのみ使用
 樹齢が高いとより地中に根を張ります
 ルガーナの産地では3〜4メートルに石灰土壌に到達するため
 ワインに豊かなミネラルがもたらされます
<香り>
白い花、熟した果実、黄桃
柑橘系、オレンジ、レモン
かすかにペトロール香
<味わい>
ボディがしっかりしている、熟した果実
塩っぽさ、食欲をそそるワイン
爽快感もある、アフターは口の中がクリーンになる
<合わせたいお料理>
ガルダ湖の魚は脂っぽいため、秋刀魚の塩焼き
酢でしめた魚との相性もよい
てんぷら、お寿司などの和食もよい

2:Lugana Riserva “Vigna Catullo” ルガーナ・リゼルヴァ・ヴィーニャ・カトゥッロ

よりしっかりしたボディで食事の幅が広がります。

<特徴>
・「カトゥッロ」という単一畑、樹齢55年以上
・根が6mに達するため、より強いミネラルを感じる
・リムネと同じく樽を使っていない
・2年間ワインを澱と共に熟成させる(シュールリー)
<香り、味わい>
アロマティックなハーブ、アプリコット
プラム、はちみつ、スターアニス、カカオ

<合わせたいお料理>
キノコを使ったパスタ
チキンソテー

最後に現地で食べたお料理を紹介します。ボンゴレビアンコとムール貝の白ワイン蒸しです。ルガーナと合わないわけがありませんね!

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