美しいパヴィアの街とブドウ畑を見晴らすコルヴィーノの丘に19世紀のお屋敷を構えるテヌータ・マッツォリーノ。
フランス家系のブラジョッティ家の当時の当主、エンリコ・ブラジョッティは、国を超えて散らばっている大家族が常に集まれる場所を求め、1980年にオルトレポーで「マッツォリーノ=出会いが生まれる舞台」を意味するこの地にたどり着き、そこで家族が集うテーブルに美味しいワインが溢れるように、という思いでテヌータ・マッツォリーノを立ち上げます。
オルトレポーDOCは、ミラノから南に約30分、長い歴史の中で、フランスと縁のある土地です。
そして古くから、フランス由来のブドウ品種である、ピノ・ネロやシャルドネが耕し続けられ、ミラノ人たちの食卓を潤わせ続けると同時に隣のピエモンテがスプマンテの産地として発展してからは、更にピエモンテにピノ・ネロを供給する産地としても位置づけられてきました。
そうしたことからか、ピエモンテの更に田舎の風景を思い起こさせるオルトレポーは、Vecchio Piemonte(古き良きピエモンテ)とも呼ばれています。
エンリコの娘であるサンドラが父の思いを受け継ぎ、指揮を取り始めた現在、マッツォリーノは更に美しいイタリアとフランスのハーモニーを奏で始めています。
彼女は22ヘクタールの畑に手を入れなおし、建築家ロレンツォ・ヴェルニの設計により醸造所を新たに建設します。
敷地には果樹園や鶏、馬、そして美しいブドウ畑が共存し、まるで小さく美しい楽園のようです。これら無しにして、彼らの最高のワインについて語ることはできません。
また、ピノ・ネロを白ワイン醸造していた1980年頃、ピエモンテのMr.ワイン、ジャコモ・ボローニャ氏より、この地は偉大な赤ワインとしてのピノ・ネロが生まれるべき土地である、と助言を受けたことは、マッツォリーノを始め、オルトレポーDOC自体を目覚めさせた大きな転換ストーリーとして最後に記述します。
香り高さとすっきりエレガントな味わいが特徴的なシャルドネ。香り高いシャルドネのクローンを使用。
洋ナシやハーブ、リンゴのフレッシュな香りと、すっきりした酸と石灰質土壌を由来とするミネラル感が絶妙です。
Camara / Tenuta mazzolino