丘から丘へ続く道を「イル パッソ」と呼ぶことから付けました。
またパッソは「歩み」を意味し、一歩ずつ前進して最高の品質に到達するイメージもあります。
ネレッロマスカレーゼは、ピノノワールに似たエレガントな個性がありますが、地元では色が薄く糖度が上がらないと言われたため、アマローネのような効果を与えることにしました。
葡萄が熟したら、房の10cm上で枝をカットし、畑のワイヤーに吊るしたまま7~14日間乾燥させます。
シチリアの暑い太陽とアフリカからの風(シロッコ)が、糖分と風味を増加させます。
15~20%重さが減ったところで収穫します。
その結果色が濃くなり、糖度も上がりフルーティなワインに仕上げることが出来るようになりました。
畑は急斜面で、粘土と砂質が50%ずつです。
乾燥に強い葡萄なので灌漑はしません。
破砕し25度で3週間発酵させ、樽で6ヶ月熟成させます。
艶やかな黒紫色、タンニンは丸く、なめらかな口当たり。果実がもつ甘みが弾ける様に広がります。
スパイシーさやバルサミコを思わせる風味です。
【生産者紹介】ヴィニエーティ・ザブ(ファルネーゼ)
ファルネーゼがシチリアで手掛けるワイナリー
シチリアの恵まれた気候を生かした、幅広いラインナップかつ高品質なワイン
「土着品種と国際品種」
ザブでは、土着品種に力を入れていますが、シャルドネ、シラー、メルロは、シチリアで高いポテンシャルを持つため、一部ですが栽培しています。
「葡萄の買取り」
買取り葡萄は地元のパートナー契約する共同組合のメンバーの畑から、ファルネーゼが独自に契約した区画のものだけを使用しています。
葡萄の買取りは、収穫した葡萄の重さに対して代金を支払うのが一般的ですが、アブルッツォでファルネーゼが行っているのと同様に、区画に対して支払います。
収量が減っても収入は減らないため、選定、間引きなどを躊躇なく行うことが出来ます。
契約した農家は、ザブの成長を自らの誇りととらえています。
「充実の醸造設備」
「ザブの名前」
nerello mascalese / zabu