2015年が初ヴィンテージとなる、新たなスーパータスカン。
全てのものに生命をもたらす「光」への敬意を表し、名付けられました。
彼らのフラッグシップであるルーチェが、サンジョヴェーゼ主体のブレンドであるのに対し、こちらはモンタルチーノ地区に2004年に植えられたカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、少量のサンジョヴェーゼをブレンドしています。
カベルネ・ソーヴィニヨンは南東向きの砂質土壌の畑で、サンジョヴェーゼは南向きのガレストロ土壌の畑で育ちます。
醸造においては、ブドウを収穫・破砕後、約28℃に温度管理されたセメントタンクにて12日間発酵を行い、バリックにて20日間のマセラシオンを実施。
その後新樽比率100%のフレンチオーク樽で24ヵ月間熟成を行います。
造られるワインは、力強い果実味とシルキーなタンニン、エレガントな酸が三位一体となった完璧なバランスを表現しています。
また生産本数は約6,600本と大変稀少価値の高いワインです。
ヴィンテージ情報
2016年のモンタルチーノ地区は、ワイン評価誌のヴィンテージチャートにおいて超高評価となったグレートヴィンテージ。ワイン・スペクテーター誌では99点、ワイン・アドヴォケイト誌では98点を獲得しています。
比較的暖かな冬で、春はいつもより少し早く始まり、気温は平均を少し上回りました。
その後数週間は雨に恵まれたため、乾燥した期間と水を吸収する期間、両方を得たブドウの木は健やかに成長。
そして7~9月の間は好天に恵まれ、高温の昼と涼しい夜を繰り返したことで、熟成度と酸度、そして芳香成分が豊かなブドウが収穫されました。
味わい
外観は深みのあるルビー色。弾けるようなブラックチェリーやレッドチェリーなどの果実のアロマに、リコリスやバニラ、スパイスやミントなどの香りが複雑に立ち上ります。
口当たりは滑らかで、骨格のしっかりしたスタイル。
力強い果実味とシルキーなタンニン、エレガントな酸が、三位一体となった完璧なバランスを表現しています。
爽やかでバルサミックな余韻が長く続きます。
生産者について
テヌータ・ルーチェ
ルーチェは1995年、イタリア人のマルケージ・フレスコバルディとアメリカ人のロバート・モンダヴィの2つの家族によって共同で立ち上げられました。
ロバート・モンダヴィ氏と言えば、ルーチェの前にカリフォルニアでオーパス・ワンを大成功させた、アメリカ最大のワイナリーを所有する天才醸造家。
フレスコバルディ家は総耕作地1000haを抱え、オルネライアなど9軒のワイナリーを所有しているトスカーナの名門です。
この2つの家族がタッグを組むことによって、ジョイントベンチャー「ルーチェ・デッラ・ヴィーテ」が誕生しました。
ルーチェが他のスーパータスカンと異なる点は、ボルドーブレンドのカベルネ・ソーヴィニヨン主体の造りではなく、あくまでイタリアの土着品種サンジョヴェーゼを多用し、イタリアらしさを残そうとした点です。
(輸入元資料より引用)
Lux Vitis / Tenuta Luce