ためしに造ったところ、たちまち現地で大好評となった、ガルガーネガのスキンコンタクトのワイン。
当初は、樽やテラコッタでの醸造・熟成も人から勧められて考えたが、ステンレスタンクでの仕上がりをステーファノが気に入ったので、ステンレ
スタンクでの醸造を続けている。
【生産者紹介】メンティ・ジョヴァンニ
メンティ・ジョヴァンニは、19 世紀末に設立された家族規模のワイナリーです。創業者のメンティ・ジョヴァンニ氏は、現在のオウナー(名前は同じくジョヴァンニ)の祖父にあたり、もともと自分たち家族で消費するために造っていたワインの販売をはじめました。
現在ワイナリーは、ガンベッラーラの歴史的な地区にある 7.5ha のブドウ畑を管理しています。
栽培されているブドウ品種は、ガルガーネガとドゥレッラです。
これらのブドウから、辛口の白ワインと、陰干ししたブドウから得られる甘口の白ワインが造られています。
畑の管理からボトリング、さらには発泡性ワインの醸造にいたるまでの作業はすべて、自分たちのチームで直接行われています。
自然と地域の伝統に対して最大限の敬意を払ったうえで造られるワインは、最高のクオリティを求めたコルク栓で封をされ、エレガントに外装を整えられます。
2007 のこと、ワイナリーは ISO 9001:2000 の認証をうけました。これは、品質を高めていくうえで、新たな一歩を踏
み出したことになります。
長年にわたり、このワイナリーのワインはイタリアを代表するワインガイドに掲載されています。
重要なイタリア国内のレストランに加え、ヨーロッパのみでなく、アメリカやアジアのインポーターや、個人顧客に購入されています。
ステーファノ・メンティは、イタリアワイン界の中軸と目される逸材である。この造り手の登場で「イタリアのナチュラルワイン界は、面目を一新した」とさえ思わせる者。
1600年代に建てられた石造りの農家を今もワイン造りに活用。建物自体が今なお呼吸しているように感じさせる。
周囲の山と畑に、鷹、鷲、雉、ウサギなどが日々現れるのは、「2001年にビオロジックに転換して以来」と、若き4代目当主ステーファノ・メンティ。
2010年からはビオディナミを採用し、6haの自社畑を管理している。
作業はすべて、手作業で、自分たちで行っています。
冬の剪定はステーファノとその父がすべて行い、それ以外の誰の手も借りません。
ステーファノ父子は、それぞれの畑を知っていて、土壌の構成によって左右される樹勢の強弱や、それぞれの樹の樹齢、斜面の向きにあわせて、どのように剪定を行うのかを決めています。
剪定を行った古い樹には、その後の植樹のため、1年経った若い樹を接ぎ木します。
若木からなる小さな畑の数々は、ガンベッラーラの地で最も典型的な畑なのです。
剪定にくわえ、冬の間には、緑肥を行います。
オーガニック農法によって得られた数種の植物の種を蒔き、春の草刈期には、水分や様々な物質を土壌に残します。
数年をかけ、それらの様々な物資が、土壌やブドウの樹々に有益だと認識することができました。
ブドウ圧搾は基本全て全房で行うのも、ステーファノの信条で、ガルガーネガ100%の白ワインを中心に、オレンジワイン、瓶内二次発酵・澱引きなしのスパークリングも生産している。
いずれも個性あふれる洗練されたナチュラルワイン。
包み込むようなテクスチュア、優しくあたたかな味わいと、無類にきれいな仕上がりで、ワインはイタリア本国でも毎年リリースと同時に完売となる。
Monte del Cuca / Menti