樹齢80年のアリアニコ種から造られるヌーデ。
カンパニアを代表する銘酒タウラージを彷彿させるスケール感がありながら、圧倒的に心地よいスムーズな口あたりとエキス分を感じるナチュラルな旨みを両立させた、アリアニコ最高の一本です。
れまでも仲間内の自家消費用にブドウを購入し、2000本程度のワインを醸造していた のだが、タウラージ生産地域のブドウ栽培農家が、新しく畑を仕立て直す農家対象の助成金を得るために高樹齢のブドウを抜いていく現状に危機感を感じた彼らは、2003年からワイナリーとしてのワイン生産を始める。
タウラージ生産地域は地価が高く、若い彼らは畑を買うことを断念、信頼の置けるブドウ栽培農家から購入したブドウで生産することに。
樹齢の古いブドウ樹は、若い 樹に比べると収量が少なくなるため、ブドウを売って生計を立てている農家としては生産性の高い畑に仕立て直すことは魅力的に思えるわけだが、アントニオは伝統的なブドウ樹の仕立て (ラッジエラ・アヴェリッネーゼ)、高樹齢の樹などの持つ文化的価値を農家に認識さしてもらおうとしており、あえて歩留まりの悪い高樹齢の樹を守る対価として、市場価格よりも高額でブドウを 購入するようにしている。
もともと畑で除草剤などの化学的な薬剤を使用していなかった農家に、草生栽培や無肥料での栽培など、さらに踏み込んだ農法を依頼しより高品質のブドウを生産してもらっており、それまでは生産したブドウを売っていただけのそれら農家は、アントニオの醸造面、マーケティング面での援助により、自らワインを生産し、ボトリングするまでになっていて、双方 にとって有効かつ建設的な関係が築かれている。
すべてのワインは、無清澄、ノンフィルターでボトリングされている。
nudeI / cantina gialdino