19世紀末にイタリアの初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の息子が、その所有地を譲り受け設立したワイナリー、フォンタナフレッダ社。
一世紀以上にわたりバローロを造り続け、その品質の高さでバローロの名声を世界的に高めた名門です。
偉大な醸造家と言われるベッペ・コッラ氏に師事したエノロゴ、ダニーロ・ドロッコ氏が1999年に醸造責任者に就任、フォンタナフレッダ社のワインはイタリア内外で評価を不動のものとしました。2018年4月からは、かつてブルーノ・ジャコーザのコンサルタントも務めたジョルジョ・ラヴァーニャ氏が立場を引き継ぎ、さらなる躍進を目指しています。
また近年は、より環境に配慮したワイン造りを目指す『グリーンルネッサンス』や地元のコミュニティーへの貢献など、サステナビリティを重要視した新しい方針のもとよりよいワインづくりを行っています。
ピエモンテにおけるワイン造りのパイオニア的存在を確立したフォンタナフレッダ社が、2008年イータリーの創業者オスカー・ファリネッティ氏とルカ・バッフィーゴ氏に買収され、ピエモンテの人々のもとへと帰ってきたことは、大変うれしいニュースとして受け止められました。
その後、伝統を守りながら高い品質のワインを造り続けている点、ホスピタリティ面での取り組みが評価されたフォンタナフレッダ社は、2017年にアメリカのワイン・スピリッツ専門誌『ワイン・エンシュージアスト』でヨーロピアン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー*を受賞。
数々の困難を乗り越え、多くの人がつないだフォンタナフレッダ社の新たな歴史は始まったばかりです。
*ワイン・エンシュージアスト誌がワイン・飲料業界で目覚ましい活躍をした個人、または会社を選ぶワインスター・アワードにて、ヨーロッパの全ワイナリーの中から1社のみが選ばれる賞。
当時の記者達は、「セッラルンガにあるミラフィオーリ伯爵が当時所有していた畑は、アルバ周辺地区の中で一番美しい。イタリアには広大なブドウ畑があるが、この畑ほどブドウ栽培者が訪れるにふさわしい畑は存在しない」と記述を残しています。
抜栓直後からすぐも、時間をおいても楽しめる貴重なバローロです!
イタリアワインの王様と称えられるバローロ
昨今の凝縮間のある強いバローロとは少々趣きの異なる、老舗ならではの奥ゆかしい味わい
大樽熟成らしい、おおらかな慎しやかな印象を兼ね備えた1本です。
Barolo / Fontanafredda