南のバローロと呼ばれるタウラージ。
モレッティエーリ家が自社瓶詰を始めたのは1988年ですが、ここの濃厚で力強い味わいは一気に名門の仲間入りを果たしました。タウラージのセカンド・ワイン的なイルピニア アリアニコは、チンクエ・クエルチェ畑でも標高450~500mの区画で、樹齢5~10年のアリアニコ種からの赤。
収穫はタウラージと同様に11月。熟成は小樽、大樽を使って24ヶ月。
2017年産は、伊ガンベロ・ロッソ誌で2★評価を受けています。
【生産者紹介】サルヴァトーレ・モレッティエーリ
敬意と共に「南のバローロ」と称賛される、カンパーニャ州DOCGの帝王格、タウラージの生産者。
ナポリから東に約50kmの内陸で、人を拒絶するかのような急峻な山岳地帯、アヴェリーノ県に広がるタウラージDOCG。
その中でも歴史的に最上と畏敬される2つの区画のうちの一つ、モンテマラーノの土壌が育むアリアニコが生産の中心。
火山性土壌と、石灰質土壌の混在する地域で、区画やブドウの樹齢の違いによる、根の張り方によって、ワインの性格は大きく変わる。
サルヴァトーレ・モレッティエーリがこの地を取得したのは1983年。
生産する赤ワインは全て同区画(チンクエ・クエルチェ)のアリアニコ100%だが、樹齢の差によりタウラージ・リセルヴァからIGTイルピーニャ・アリアニコまでを区分する。
タウラージは、イタリア南部随一の高貴品種アリアニコの傑作であるが、高い酸と多量のフェノール類、エキス分を持ち、リリース直後は近寄りがたいほどの厳格さを持つ。
しかし10年近くの熟成により、バラのドライフラワーなど、華麗で官能的なアロマと、深遠かつ長大な余韻という、古典的アリアニコの偉大な特性を見事に表現する。
Irpinia Aglianico Cinque Querce / Salvatore Molettieri