こだわりの自社畑葡萄100%
1960年に現当主「ロベルタ・ビアンキ」の父が「モンティチェッリ・ブルッサーティ」の荘園を購入したのが 「ヴィッラ」の始まり。
『大生産者は葡萄又はワインを購入してフランチャコルタを造る。僕等は自分の畑の葡萄だけを使うことで理想のワインを造る。大きな違いだ』
ヴィッラの生産量は「ベラヴィスタ」や「カ・デル・ボスコ」の1/10と小規模で、毎年レストランへの直売だけで完売してしまっていたが、2006 年に現在の規模に到達。
これ以上畑を増やないことにして質の向上だけに注力している。
ビオロジック栽培
60年代から有機栽培で葡萄、野菜の栽培と放牧を開始。
葡萄栽培を始めてから18 年試作を繰り返し、1978 年からフランチャコルタの瓶詰を開始した。
その後も自社畑100%に拘り続け、現在でも37haの自社畑は全てビオロジックで栽培されている。
『肥料は自分達で飼育している牛の糞と葡萄樹などを発酵させたもののみ。この地域では珍しいビオロジック栽培で除草剤も使わない』
『僕等の畑は1億5,000年前の海底が隆起した土壌。海に由来するミネラルが多い。また、アルプス山脈の麓なので西側よりも冷涼』
畑は 23 区画に分かれており、区画毎に醸造することでそれぞれの個性を生かしたワインを得る。
23 種類の原酒をアッサンブラージュ(ブレンド)することで味わいのバランスを取っていく。
密植と収量制限
通常、フランチャコルタはスティルワインよりも収量が極端に多い。
泡で隠れてしまう為に水分量の多い葡萄を使うことで量産している。
『僕等は葡萄樹 1 本から 3~5 房を収穫する。これ は平均的生産者の 1/2 程度』
設立当時から単一年で熟成するフランチャコルタを造ることを目的としていたので収量を低くするの彼等 にとっては当然だった。
『密植率は 5,000 本/ha。平均的フランチャコルタ の 2 倍。葡萄の質の高さが熟成力を与える』
収穫は全て手摘み。醸造設備は畑に隣接しているので、すぐに18 度まで冷却。
ほとんど除梗せずに 65%程度まで圧搾し、発酵する。
良年のみしか造られない「エクストラ ブル」
100%自社畑、ビオロジック、そして毎年の気候の違いによる個性を楽しんでもらうため、単一ヴィンテージのみでしか造らないヴィッラ。
大規模生産者との違いが際立つフランチャコルタです。
優雅さを演出する要素としてピノ・ビアンコをブレンドすることが多いヴィッラですが、この「エクストラブル」は熟成による複雑味が特徴的なため、フレッシュさや華やかな香りのピノ・ビアンコはあえて使用していません。
単一畑のシャルドネを主体に、10%程度ピノ・ネロがブレンドされています。
残糖を少なくすることでこの土地のミネラル、塩味というものをワインに表現。
瓶内で54ヶ月という長期熟成による、熟成感と複雑味がボディの厚みをしっかりと演出しており、引き締まったドライの味わいの中に奥深さを感じることが出来ます。
細長いフルートグラスではなく、白ワイン用のグラスでじっくり時間をかけて飲みたい特別なフランチャコルタです。
franciacorta brut millesimato extra blu / villa