溢れるベリーとミネラル、軽やかさと充実感を両立したロザート!
ピエトロリノーサにある標高220mの畑のネロダーヴォラを使用。粘土質主体の土壌。収穫は9月末頃。ステンレスタンクで自然酵母発酵&熟成。アレッサンドロで唯一ネロダーヴォラ100%のワインです。
イチゴとラズベリーの爽やかで華やかで明るいトーンの香りとその中に溶け込む心地よいミネラル感。
美しくフレッシュな果実味と酸味。バランスが良く軽やかさの中に自然な旨味とミネラルが溶け込んでいます。
【生産者紹介】アレサンドロ・ヴィオラ
アレッサンドロは元々トラーパニ県アルカモのブドウ農家で生まれ育ちました。家族の作るブドウは大きな組合に売り葡萄を提供するだけで元詰めをしていませんでしたが、彼は3歳の頃から畑での仕事を手伝っており、幼い頃から自身のワインを作る夢を持っていました。
ワイン醸造学を学ぶ為、醸造学校へも通いました。ですが醸造学校では現在彼が行っている自然なワインを作る方法は教えられませんでした。
学校での教えとは反面的に、ブドウの中には優れたワインを作る為に必要なものが全て備わっている事に気付きます。逆に介入をできる限り排除した造りを追い求めていきたい、という欲求を強くするのです。
卒業後はピエモンテの大手ワイナリー、ジョージアの”Badagoni”、エトナの”Patria”で現場経験を積んでいきます。ジョージアでは長期マセラシオンした白ワインと初めて出会いました。その手法は現在の彼の白ワインにも採用されています。ですが、彼の働いていた造り手のワインには多量のSo2が添加されていた為、飲み続けるうちに身体が受け付けなくなっていったそうです。その出来事が彼のSo2を制限したワイン造りの考えをより強くさせます。
エトナのワイナリーでは品質の研究職員として勤めていましたが、大規模の生産者だった為結局は自身の考えるようなワイン造りは実現できず、そのワイナリーも離れる事になりました。
程なくしてアルカモへ帰郷しサーフィンを通じて友人となった”ガエターノ”とUva tantumを立ち上げる事になります。Uva tantumでは自身の考えであった化学薬品を排除した無農薬での畑仕事、添加物を完全排除したワイン醸造を具現化する第一歩を踏む事ができ、シチリアの自然派ワインの新たな可能性を打ち出しました。
Uva tantum で初めてシチリアの大地でワイン造りを開始したアレッサンドロ・ヴィオラはさらに自身のワイン造りを追求する為に、新たに自身の畑と名前を使ってワイナリーを立ち上げます。
アレッサンドロの畑はUva tantumの畑とは少し離れたアルカモにあり、標高200mの丘にある”ピエトロ・リノーサ”と標高400mの”ファストゥケラ”にそれぞれ畑を持ちます。
どちらの畑も付近で他の農業が行われていない為、農薬に害されていない昔から自然栽培で守られてきた畑です。ピエトロ・リノーサは親から受け継いだ畑でグリッロとネレッロマスカレーゼを、ファストゥケラは友人から譲り受けた畑でネロダーヴォラとカタラットが植えられています。
彼の造るワインは全体的にシチリアの濃いワインというイメージとは真逆のスタイルです。ある程度の標高の高さによる寒暖の差も要因ではありますが、彼の目指す繊細でしなやかな味わいを生み出せる状態のブドウを収穫する出来る事が一番大切な事だと彼は言い切ります。
収穫の1週間程からはブドウのチェックを毎日行い、そのブドウは10kgは食べると言います。自身で味わいをチェックし、醸造後のワインと合致した時が彼の中での”ブドウの完熟”だと語りました。
彼のワインのエチケットのデザインはUva tantum時代からパートナーのルチアが描いています。彼女は様々な部分でアレッサンドロを全力でサポートをしています。その安心感からアレッサンドロは良いワインを生み出せているのだと思います。彼ら同士の愛情、そして故郷、畑、ブドウに対する愛情がワインに込められています。
(輸入元資料より引用)
rose / alessandro viola