バローロ村の中心部に位置し、19世紀末からワイン造りを行う小規模生産者ですが、イタリアでは誰でも知っていて、有名メーカーも尊敬しているトラディショナルな造り手バルトロ・マスカレッロ。
ピエモンテのみならず、カーゼバッセのソルデーラや、マルコ・デ・バルトリと共に、イタリアのワイン界の中でも尊敬を集めたカリスマ的人物でありましたが2004年に夭逝。
現在は娘のマリア・テレーザ女史が栽培から醸造までを父の教えを厳格に行い、バローロの伝統的なスタイルにこだわり続けています。マリア・テレーザ女史が産み出すテロワールを表現した優美で繊細、かつ偉大な深みを持つバローロは数多くの若い造り手に今もなお多大なる影響を与えています。
1haのカンヌビ。0.38haずつのルーエとサン・ロレンツォ。1haのトリリオーネ(ラ・モッラ村)の4つの異なるクリュで収穫されたネッビオーロをブレンドした伝統的なスタイルのバローロを造ります。
このうえないピュアな印象の、愛らしくも力強い伝統的なバローロのお手本ともいえる1本。
サン・ロレンツォの畑は植替えに入るため2014年産まで使用され、2015年以降10年間はモエロビオーロ・ディ・ブッシアータの畑を借ります。素直な香り立ちと心地よく広がるアルコールのボリュームと、尖りのない豊かなタンニンのバランスが素晴らしくエレガントなバローロに仕上がっております。
barolo / martolo mascarello