ステーファノの義母の叔父にあたるドン・カルリーノが、ブルゴーニュ同様に石灰土壌の彼の畑でも面白いのではと考えて、1926年にフランスで直接買い付けた苗の末裔(?)でして、今やフランスでも珍しくなったシャルドネの古いクローンを使用した白ワイン。
収穫後房ごとバスケットプレスで圧搾、モストを樽ないしセメントタンクで醗酵させ、木樽で熟成。
柑橘類の香りもある爽やかさですが、厚みも感じる面白いワインです。
お母さんの読んでいた料理雑誌に書かれているような香りが本当にするのかを確かめるべく初めて自分でワインを買ったのが12歳の時、16歳の時から定期的に買うようになり本格的にワインを飲み始め18歳で運転免許を取るやピエモンテやトスカーナのセラー巡りを始め、ソムリエのコースにも通い始める。現在の奥さんと知り合いお互いに一目惚れ、付き合うことに。
大学に在学中に知り合った彼女がアブルッツォのペスカーラという町の出身で一家がかなり裕福なこと、本業以外にペスカーラ郊外にブドウ畑も含めた農場を持っていることなどを徐々に知る。
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2009年に奥さんも存在を知らなかった、極々シンプルな設備のセラーの存在を発見。
屋敷内にあった書物をあたっていくと1785年から(ステーファノの)義母の叔父にあたるドン・カルリーノが知られざる理由により1955年に醸造をやめるまで、デ・フェルモ家がそのセラーでワインを造っていたことが判明。
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2010年春にセメントタンクとバスケットプレスを補修し、大樽とポンプを購入。
5トンのモンテプルチャーノを醸すことからワイナリーとしての活動を開始。
2011年にはシャルドネ、2012年からプレスしたモンテプルチャーノのモストからチェラズオーロ
2013年からペコリーノの醸造も始め、農場全体の管理を任されることに。
don carlino / de fermo