耳たぶパスタと言われている「オレキエッテ」というパスタをご存知ですか?
南イタリア・プーリア州の郷土料理をご家庭で簡単・短時間で出来るパスタレシピをご紹介します。
オレキエッテは、プーリア州や隣のバジリカータ州で主に食べられるショートパスタのこと。モチモチとした食感が特徴の食べ応えのあるパスタで、耳たぶのような形をしていることから、「耳(=Orecchio)」を意味 するイタリア語が名前の語源となっています。
オレキエッテのパスタを使った定番の一皿といえば「チーマ・ディ・ラーパ のオレキエッテ」。
オイルベースのシンプルな料理で、チーマ・ディ・ラーパは日本で言う菜の花にあたるイタリア野菜で、カブの葉や茎・つぼみにあたる部分のことです。
チーマ・ディ・ラーパは、日本で手に入る菜の花やブロッコリーで代用できるので、今回はブロッコリーを使用したレシピを紹介します。
今回使用する食材はこちら!
これだけで美味しくなる三つのコツ。
・ニンニクを焦がさないように余熱で火を入れる
・ブロッコリーはしっかりゆでる
・ソースを乳化状態にしてからパスタを和える
【ブロッコリーのオレキエッテの作り方】
材料:大人1人分
<材料>
・オレキエッテ・・・80g
・ブロッコリー・・・約50g
・ニンニク・・・1/2片分
・アンチョビ・・・1片
・鷹の爪・・・お好みで
<調味料>
・塩・・・適量
・エクストラヴァージンオリーブオイル・・・大さじ1杯+小さじ1杯
①パスタを茹でる!
まず沸騰したお湯の量に対して1%の塩を入れ、パスタをゆで始めます。
パッケージ記載の標準ゆで時間を確認して時間通りにタイマーをかけます。
適当なサイズにカットしたブロッコリーも一緒にゆで始めます。
【ポイント】
茹でるお湯には必ず塩を入れる事を忘れずに!
お湯に塩を入れるのは、パスタ、ブロッコリーに下味を付けることが目的です。
ブロッコリーは5分くらい軟らかくなるまでしっかりとゆでる。
パスタ
②ニンニクに火を入れる!
鍋(またはフライパン)にオリーブオイルを大さじ1杯程度入れ、みじん切りにしたニンニク加えて火にかけます。
始めはやや強火でオイルが温まってきたら、弱火にしてゆっくりオイルに香りを移していきます。
➂アンチョビを加える!
画像のようにややきつね色に色付いてきたら、火を止めてアンチョビを加えます。
同時進行で、ゆでているパスタをたまにかき混ぜます。
【ポイント】
ニンニクは火が入りすぎないようにきつね色になる手前で火を止めて、余熱で丁度良い仕上がりに。
ショートパスタは特にパスタ同士がくっつきやすいので、たまにかき混ぜます。
④アンチョビを溶かし込み!
アンチョビはかき混ぜてながら、オイルに馴染ませます。
お好みで鷹の爪を加えます。鷹の爪は火にかける時間が長いほど辛くなるので、辛いのがお好みの方はニンニクと同じタイミングで入れても良いです。
【ポイント】
アンチョビは余熱で十分。ゆっくり混ぜながら、オイルに溶かし込むように。
鷹の爪の辛みでアクセントをつけるのが目的なので、このタイミングで。
⑤ブロッコリーをカット!
軟らかくゆでたブロッコリーをざるであげて、熱々のまま包丁で細かくカットします。
⑥ソースを仕上げる!
細かく切ったブロッコリーを④の鍋に加えて、ゆで汁を大さじ2杯くらい加えて火にかけます。
鍋をゆすりながら中火で軽く煮詰め、ソースを乳化させます。
【ポイント】
乳化とは簡単に言えばオイルとゆで汁を合わせて、ソースにとろみをつけること。
オイルとゆで汁のバランスが大事です!
塩ゆでしたブロッコリーとアンチョビの塩気があるので、ソースに塩は加えない。
⑥パスタを和える!
ゆであがったパスタを加えて、鍋をゆすりながら一気に混ぜ合わせます。
味見をして、塩気が足りない場合は塩で味を調える。
ソースが煮詰まりすぎるようなら、ゆで汁で調整する。
⑥盛り付け!
盛り付けて、仕上げにオリーブオイルを回しかけて完成!
お好みで粉チーズをかけても美味しいですよ。
【ポイントまとめ】
・ニンニクは焦がさないように余熱を利用する
・ブロッコリーは軟らかくなるまでしっかりゆでる。
・ソースはゆで汁を加えて乳化させる。
仕上げにからすみパウダーをかければワンランク上のパスタ料理になりますよ。お好みで!
また、パスタはスパゲッティでもおいしく出来ます。
是非、春の先に登場する菜の花でもチャレンジしてください。