皆さんこんにちは!
イタリアワイン専門店イル・カーリチェ店長の森です。
最近の家飲み需要増加が要因なのか「最近ワインを飲み始めた」という方が増えてきました。
ワインと言えばやっぱり「フランス」、安くてコスパの良い「チリ」、最近は「カリフォルニア」や「イスラエル」なども人気のようですね。
こんなにワインが溢れている中ですが、なぜか「イタリアワインに興味あるんだけど、何かオススメして」というお問合せも頂いてます!
何があってイタリアワインに興味を持ってもらったんでしょうか。
是非とも知りたいところですが、全く嬉しい限りですね!
というわけで本日は「イタリアワイン初心者のススメ!」という事で、簡単にではありますがイタリアワインの魅力、飲み始めるのにおすすめなワイン達をご紹介したいと思います!
さあ、めくるめくイタリアワインの世界へようこそ!
Summary 1.イタリアワインの魅力は飾らないところ 2.代表的なブドウ品種 3.初心者にお勧めのワイン 4.イタリアワインは食事と共に |
イタリアワインの魅力は飾らないところ
例えばワイン=フランスというイメージなんだけど、そもそもイタリアワインって他と何が違うの?
こんな質問をよく聞きます。
簡単に言ってしまえば良くも悪くも「素朴」で「気軽」、そして「多種多様なブドウ品種」。
気軽というと語弊があるかもしれませんが、最先端の施設で洗練された超一級品を造ろう!というよりは「おらが酒はうみゃーだろ?」な農家的なワイン(生産者も)が多いです。
トスカーナ州モンタルチーノの生産者「アゴスティーナ・ピエリ」
とかく大きなグラスでグラスを回しながら「これはバラの香りがうんちゃらかんちゃら・・・」というイメージになりがちなワインですが、イタリアワインは不思議とそんな小難しく飲みたくないという気分にさせてくれます。
またイタリアはヨーロッパでも温暖な気候に恵まれており、全州でワインを生産しています。
さらに変化に富んだ国土や気候があり、その上1861年までイタリアは統一国家でなかったために、それぞれの歴史や文化の違いから残るその土地固有の「土着品種」の存在があります。
この土着品種の多さも多種多様なワインを生み出しており、飽きのこない奥深さを感じる事ができます。
代表的なブドウ品種
さて、そんな多様性のあるイタリアワイン。
土着品種を追いかけると大変なことになってしまうので「ここは押さえておきたい!」というブドウ品種をいくつかご紹介します。
【黒ブドウ】
・サンジョヴェーゼ
主な生産州はトスカーナ州を中心とした中部。
キアンティ(クラッシコ)、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノといったイタリアワインを語る上では外せない銘柄のブドウ品種。
・ネッビオーロ
「イタリアワインの王様」と称されるイタリア屈指の高級ワインに使用されるブドウ品種。
基本的には長期熟成に向いたワインの方が多く、ヴィンテージが若いうちは酸味や渋みが強く感じられやすいので、どちらかというと玄人向け。
・プリミティーヴォ
長靴に例えられるイタリアでいう「かかと」部分に位置するプーリア州を代表する品種。
南部らしく太陽をいっぱいに浴びた豊かな果実味が特徴的!
余談ですがカリフォルニアワインで人気の「ジンファンデル」というブドウ品種の亜種に当たると言われています。
【白ブドウ】
・ガルガーネガ
イタリア随一のワイン産地であるヴェネト州で造られるブドウ品種。
ソアーヴェ(クラッシコ)に使用され、早摘みのリンゴや爽やかな柑橘類のニュアンスがあります。
口当たりもよいので誰からも好まれる味わいです。
・ヴェルメンティーノ
トスカーナ州、リグ―リア州、サルデーニャ州という3州を股にかけて造られています。
どこの州にも「ウチが起源」説があり、実際の所は謎ですが州ごとに特徴の違うワインが出来上がります。
差異はありますが基本的にはレモンやライムのような柑橘類、さらに桃を思わせるフルーツ感もあります。
・グレラ
イタリアを代表するスパークリングワイン「プロセッコ」に使用されるブドウ品種。
白桃のようなフワッと優しい甘味を感じる香りが特徴的です。
ちなみにプロセッコはイギリスでの消費量がシャンパーニュを超えたそうです。
初心者にお勧めのイタリアワイン
前置きとしていくつかブドウ品種をご紹介しましたが、その中からイタリアワイン初心者におすすめなワインをピックアップします!
赤ワイン
プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア
ポッジョ・レ・ヴォルピという生産者で、ラツィオ、カンパニア、プーリアといった南部を股にかけたワイナリーです。
比較的大規模生産ということもあり、整った味わいですが初めてのイタリアワインとしてはうってつけ。
果実味豊かで渋みが穏やかな味わいは、赤ワイン初心者の方にもおすすめです!
白ワイン
ソアーヴェクラッシコ
生産者は3大ソアーヴェにも数えられる老舗ジーニ。1700年代から伝統的にソアーヴェを造り続けています。
黒色火山土壌で造られるソアーヴェはミネラル感に溢れ、フレッシュな柑橘類を思わせる凝縮感のある果実味とのバランスが際立つ一本です。
スパークリングワイン
プロセッコ・ヴァルドビアーデネ・スーペリオーレ・サン・ボルド・ブリュット
出荷直前に瓶詰めをしてフレッシュさを大切にしているマルスレット。
プロセッコ生産地区の中でも格上の「ヴァルドッピアーデネ」で造られ、より高い香りと凝縮感を楽しんで頂けます。
糖度が「Brut」なのでプロセッコで主流の「EX Dry」よりもドライな仕上がり。
より「プロセッコらしさ」を求めるなら「EX Dry」を選んで下さい!
イタリアワインは食事と共に
さて、ほんの少しご紹介させて頂きましたイタリアワインですが、いかがだったでしょうか?
一口では語れないイタリアワインの魅力を少しでも感じてもらえたら嬉しいです。
最後にひとつ。
イタリアワインを楽しむときは、少しでもいいので何かお食事やおつまみをご用意する事をオススメします!
素朴なイタリアワインはお食事と一緒に楽しむ事で、よりお互いを高め合うもの。
赤ワインのお供にサラミが一枚あるだけで、サラミの脂がとても甘くなり、それを包み込むタンニンの心地良さ。
思わず顔を綻ばすような幸せが、口いっぱいに広がります♡
これは盛りすぎ
それではまた!
もっと知りたい!という方はお気軽にお問い合わせください!
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