イタリア菓子ブーム到来!!
今までイタリア菓子といえば『ティラミス』!『パンナコッタ』!…くらいだったものが、今はそこに『マリトッツォ』も加わり、しかも驚くほどの大ブームを巻き起こしています。
今日はこの『マリトッツォ』と、新しいブームの予感『ズコット』から、イタリア菓子の魅力に迫ります!
1990年ごろ空前のヒットを記録した『ティラミス』、そして『パンナコッタ』はいわゆる”イタ飯”ブームの波に乗ったものでした。当時の日本人にとって新鮮でかつわかりやすい魅力を持ったこれらは、次々と急速に増えていくイタリア料理店の定番デザートとなりました。
それから様々な洋菓子が巷に溢れるようになった今、ティラミスもパンナコッタも多くのお菓子の中の一つとなっています。
では、この時代に『マリトッツォ』はここまでヒットした理由は何か?
ポイントは二つ。
①映えと②アレンジのしやすさだと思います。
①映え
SNSが普及したりカメラの質が上がったりして食べ物に「映え」を求める昨今、コロンとして可愛らしいマリトッツトォはそのニーズにぴったりマッチしています。
②アレンジのしやすさ
マリトッツォはもともと労働する夫の為に栄養のある食事として作られたもの。現在はローマの朝食の定番としてバールに並びます。そんな人々の生活に寄り沿ったドルチェだからこそ材料も見た目もシンプルです。
素朴とも言えるシンプルさは、つまりアレンジ無限大ということ!!多くのケーキ屋さんやコンビニでバリエーション豊かなマリトッツォが手に入るので、食べ比べも楽しいですよね。
さて、そんなイタリア菓子ですが、今次なるブーム到来との噂があるのをご存知ですか?
それはコチラ、『ズコット』です。
『ズコット』とは聖職者がかぶる円形の帽子の名前に由来する、ドーム状のケーキです。
もともとは、トスカーナ地方で”セミフレッド”という半冷凍のアイスケーキに近いタイプのお菓子として作られました。スポンジ生地で中身を包むというシンプルな構造がゆえに現在では様々なズコットが作られており、こちらもやはり食べ比べが楽しそう。
この『ズコット』が次のブームと言われているのはそれだけではありません。
今注目を浴びているズコットの魅力は、何と言っても「萌え断」。
フルーツサンドやフルーツ大福などでこれまた一大ブームとなっている断面萌えを取り入れた、フルーツたっぷりのズコットは見た目も美しく贅沢なケーキです。マリトッツォより少々手間のかかるお菓子ですが、スポンジ部分を食パンで代用した簡単レシピなどもあるそう。お家で作れば自分好みの中身にできるとこがいいですね!
つまり、ズコットも①映えと②アレンジのしやすさを兼ね備えたイタリア菓子と言えます。
<まとめ>日本人がとりつかれるイタリア菓子の魅力とは?
①映え
イタリア菓子にはほかにもマジパンを使ったポップな見た目のお菓子や、植物や動物の形を模したお菓子などかわいらしいものがたくさん。
②アレンジのしやすさ
その地域の生活や文化に根付いたイタリア菓子は、バールやケーキ屋さんはもちろん家庭でもよく手作りされますが、レシピはマンマの数だけあります。
文化が多様なイタリアでは作られる郷土菓子も様々。どのお菓子も食べ始めたら止まらなくなるような美味しさで非常に魅力的ですので、今回ご紹介したお菓子以外もぜひ食べてみて下さいね!
イタリア菓子をもっと知りたいみなさまへ!
簡単レシピやケーキ屋さんの食べ比べもいいけど、伝統のレシピも知りたい!日本では手に入らないお菓子も作ってみたい!
そう思いませんか?
そんな方にはまずコチラの本をオススメします!
ワイングッズ
シチリア・トラパニ在住の料理研究家、佐藤礼子さんによる、イタリア郷土菓子107選の作り方はもちろん、その由来まで書かれた一冊です。
流行りの『マリトッツォ』『ズコット』、定番の『ティラミス』『パンナコッタ』はもちろん、耳にしたこともないようなお菓子まで大ボリュームの107選!!一度読み始めたら止まらなくなり、読んだら必ず作りたくなる内容になっています。
レシピによく使われている材料(粉類、リキュール、リコッタなど)は当店で手に入るものも多いので、実際につくりたいと思ったらぜひチェックしてみてくださいね。
それではみなさま、よいドルチェライフを!