ワインコンディションについて(熱劣化、酸化)

ぼんじょーるの!
店長の森です。

前回前々回と「ワインコンディション」についてお話しさせて頂いてます。
ワインの体調不良、ブショネについてお話してきましたが、今回は「ワイン劣化を見抜くコツ」と「ブショネ以外の劣化」について。

【ワイン劣化を見抜くコツ】
まず最初!これは必須条件です。それは
「美味しくない」こと。
「好みじゃない」、「想像と違った」ではなく「美味しくない」というのは一つの大きな判断材料です。

次に香りです。
正常なワインであればどんなワインでも「花」や「フルーツ」に近い香りがするはずですが、劣化したワインは変な香りだったり香りが全く取れないということもあります。
例外として「還元臭」と呼ばれる硫黄のような香りもありますが、これは劣化ではありません。
抜栓しておけば抜ける可能性が高いので、還元臭を感じて不快な場合はとりあえず放置しましょう。

前回書きましたようにブショネは大きな特徴として「カビ臭」や「湿った段ボール」などの不快な香りがします。
程度によってひどいものから軽いものまで様々ですが、ひどい状態のブショネに当たると本気で気持ち悪くなる香りがします。

程度が軽くてどっちかよくわからない!
という場合の最終判断として、私は少し飲んでみることにしてます。

ブショネの場合、飲んでみると私の場合胸やけに似た不快感を感じるので、そこで異常と判断しています。
経験上、ここまで怪しい奴は大抵クロですが。

まあ無理に粗探しはせずに、特に分からなければそのまま飲んでしまってもいいかもしれませんね(笑)
私も程度が軽くてまあいいか、と飲んでしまうこともザラにあります。

【ブショネ以外の劣化について】
ブショネについては何となくお判りいただけたでしょうか?
さて、ラストです。
ブショネ以外の劣化というのは「熱による劣化」が挙げられます。

ワインの一番の大敵ともいえる「温度」。
適切な保管温度は熟成を考えるかどうかにもよりますが、13℃~15℃程度だと思います。
これが高温にさらされると、ワインの味わいに良くない変質を起こしたりします。

熱劣化を受けたワインは、場合によっては見た目で見抜くこともできます。
瓶内の温度が上がると液体や空気が膨張してコルクを押し上げたり、コルク横からワインが噴出し染み出すことがあります。
こういう状態になっているボトルは熱による損傷が疑われますので、出来るだけ避けた方が良いでしょう。

【熱劣化による味わいや香りに変化は?】
実際に熱劣化したとみられるワインを飲むと、バランスがおかしいことが多いです。
フレッシュで若々しいワインのはずなのに、なんだか熟成したような赤っぽい色合いや香りがあったり、その割には厚みがなかったり。
酸味がちょっとビネガーのような酸味になっていたりなど。

簡単に言うと「疑似熟成」みたいな状態になっていることが多いです。(程度によりますが)
本来なら時間をかけてじっくりと熟成されるところを、熱による変質が熟成に似たコンディションになってしまいます。

劣化度合いで言えばブショネほどはひどくないと思いますが、やはり飲んでおいしくはないです。
こちらの方が「まあこんなもんか」ってなりやすいかもしれませんね。

さて、ちょっと駆け足でご説明しましたけど、いかがだったでしょうか?
グダグダ言ってますが、まあ飲んだ経験を積み重ねていけば自然と見抜けるようになると思いますよ!

カーリチェ店頭ではタイミングが良ければブショネワインなど体験できますので、お気軽にスタッフまで聞いてみてくださいね!

それではまた!!

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