豆食いトスカーナ人から習った白インゲンのお料理

イルカーリチェに久々に入荷!乾燥白インゲン豆(カンネッリーニ)

 

イタリア全土で豆のお料理は食べられていますが、「豆食い」といえばトスカーナ!

茹でて上質なオリーブオイルと塩で頂いたりするのもシンプルで美味しいですが、

今回は手のかかるお料理を2種類作ってみましたのでレポートしますね。

 

料理に取り掛かる前日にやっておくこと!

 

乾燥豆のお料理を作る時は、前日の夜にボウルに水をはって、そこに豆を浸します。

豆が水を吸うので、多めのお水に入れます。

IMG 3041

 

先ずは豆を茹でます

 

戻った豆を一度ザルにあけ、鍋に入れたらお水を注ぎます。皮が付いたままのニンニクと、

香り付けの為に、あればローズマリーやセージなどのハーブも入れて火にかけます。

余談ですが皮つきのままのニンニクのことをイタリア人は「インカミーチャ」と呼びます。

シャツを着たニンニクという意味です。ニンニクの風味を穏やかにつけたいときや、

今回のように長く茹でてぐずぐずになってしまうのを防ぎたい時にインカミーチャで

使います。

 

豆によって茹で時間は変わってきますが、途中で灰汁を取りながらすっかり柔らかく

なるまで1時間から1時間半くらいを目安に、途中で取り出して1つ食べてみたりして加減します。

 

IMG 3045

 

意を決してパスタエファジョーリ

 

4年程前にフィレンツェで習ったお料理です。

IMG 3067

このお料理は滅多に食卓に上がりません。なぜならとても面倒だから!

1年に1~2回しか使わないムーラン(漉し器)を使います。

もし漉し器がなくてこのお料理を作りたい方がいらしたら、ミキサーを使って

攪拌しても良いかと思います。(皮が気になる場合裏漉しでも良いかと)

IMG 3048

IMG 3050

IMG 3051

 

濾した豆と、茹で汁を合わせてポタージュ状にします。

IMG 3054

トマトペーストを加え、火にかけて、塩加減します。

別鍋に刻んだニンニクとローズマリーを入れ、オリーブオイルを入れて弱火でじっくり

香りを出します。ここからが習った時に一番驚いたところなのですが、ニンニクが

色付いたら水を加えます。油に水?!とかなり衝撃でしたが、不思議とバチバチとはねたり

する事なく、オイルだけだと焦げてしまうので、それを防いで風味を出す為の様でした。

香りが十分に引き出されたら、漉しながら豆のポタージュに加えます。

IMG 3053

IMG 3055

IMG 3056

十分に温まったら、パスタを乾燥のまま加え、茹で時間通りに加熱します。

水分が足りないようでしたら豆のゆで汁を加えて調整します。

パスタが茹で上がったらお皿に盛り付け、オリーブオイルをかけて召し上がれ!!

IMG 3058

手間暇掛かるお料理ですが、滋味深い味わいはこの料理の最大の特徴です。

作るのが大変だな、と思う方はレストランで見かけたらぜひ食べてみてください!

 

我が家の定番!牛すじ肉と白インゲン豆の赤ワイン煮込み

材料

玉ねぎ 1個

ニンジン 1本

セロリ 1本

牛すじ肉 1パック

赤ワイン 100ml

ゆでた白インゲン豆 200g

たまご 4個

パルミジャーノ 適宜

塩、コショウ、オリーブオイル 適宜

 

1.前日までに牛すじ肉を茹でておく。1時間以上茹でてすっかり柔らかくなるまで。

一度冷まして、固まった脂を取り除く。食べやすい大きさに切る。

(時間があるときにこの作業をしておいてゆで汁と共に冷凍しておくと楽です)

2. 玉ねぎ、にんじん、セロリはフードプロセッサーにかけてみじん切りにする。

3. 2.の野菜をオリーブオイルをしいたフライパンで炒めて水分を飛ばす。

4. 煮込み用の鍋に3.の野菜と牛すじ肉と茹でた白インゲン豆を入れて火にかける。

温まったら赤ワインを加えてアルコール分を飛ばす。

5. 水分が足りないようなら湯を足して、パルミジャーノの皮の部分があれば入れて

一緒に煮込み味を出す。

6. 大体水分が飛んだら、塩コショウで味を整える。

7. 耐熱容器に流し入れて、卵を割り入れる。上からパルミジャーノのすりおろしをかけて

180度に予熱したオーブンで15分程(卵が半熟になる程度)焼く。

IMG 3049

IMG 3060

牛すじの余分な脂を落としてあるので、見た感じよりもあっさりとした仕上りで

もたれたりすることがありません。しかもワインに合うこと間違いなし!

IMG 3062

ぜひお試しください!

 

おすすめ記事はこちら

Verified by MonsterInsights